朝から少し冷たい風が吹いていました。 空は明るいけれど、どこか張りつめた空気。 「今日は何かが起こる気がする」――そんな予感を胸に、私はギャラリーの列に並びました。
ティーグラウンドに立つのは、まだ16歳の高校2年生・後藤あい選手。 兵庫県出身、松陰高等学校。 年齢を感じさせない落ち着いた表情で、静かにドライバーを握る姿に、私は思わず息をのみました。

風を切る音。空へ伸びる軌道――ドライバーの衝撃
1番ホール。インパクトの瞬間、空気が変わりました。 “カーン”という澄んだ音。 ボールは一直線に伸び、青空を突き抜けていく――ギャラリーからどよめきが起きます。
「えっ、あの子16歳!?」 隣の方の驚きに、私も大きくうなずきました。 体に芯が通ったようなスイングで、飛距離は260ヤードをゆうに超える手応え。 後で知ったのですが、住友生命Vitalityレディス東海クラシックでは277.8ヤードを記録して“ドラコン女王”の称号も。 納得の一打でした。

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16歳の背景にある積み重ね――数字の裏側に“笑顔”
後藤あい選手がクラブを握ったのは3歳のころ。 お父さんの影響で始め、地元の練習場でコツコツとスイングを磨き続けてきたそうです。 関西中学校ゴルフ選手権でタイトル、全国中学校ゴルフ選手権でも優勝。 高校進学後も全国規模の大会で存在感を示し、2025年は日本女子アマでも注目の的に。
そして迎えたスカイレディスABC杯。 強風の中でも表情は崩れず、ティーショットの安定感は抜群。 「ドライバーなら関係ないです」と言わんばかりの伸びやかさに、私は何度も心をつかまれました。
流れを変えた“16番からの3連続バーディ”
最終日はずっと大混戦。 それでも、16番からの3連続バーディがすべてを変えました。 風は強く、グリーンのラインも難しい。 それでも迷いのないストロークで、ボールはスッとカップの中心へ――。
17番、18番も、集中は切れません。 最後のパーパットが沈んだ瞬間、後藤選手は小さくガッツポーズ。 こらえきれず、私は拍手しながら目頭が熱くなっていました。

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「まさか優勝できるとは」――等身大の言葉、無限の可能性
史上7人目のアマチュア優勝。 表彰式でトロフィーを抱えた後藤選手は「まさか優勝できるとは思わなかったです」と控えめに微笑みました。 そして、まっすぐな瞳で続けます――「夢は海外で活躍できるプロになること」。
身長167cm、しなやかなトップから切り返すテンポ、力強い球。 ピンチの場面では深呼吸で気持ちを整え、「どんな状況でも自分のプレーに集中する」。 年齢を忘れる完成度に、解説者が「プロの枠を超えた存在」と評するのも頷けます。

りなが感じた「後藤あい」という人
後藤選手の魅力は、飛距離やスコアだけじゃありません。 ミスしても表情を曇らせず、次の一打へすぐに気持ちを切り替える。 見ている人に“爽やかな勇気”をくれる選手です。
ギャラリーの小さな女の子が「ママ、あいちゃんかっこいいね!」とささやいたとき、私は胸がぎゅっと温かくなりました。
若くても“芯”がある。 自分のスイング、自分の考えを信じる姿勢。 その強さが、今日の勝利を引き寄せたのだと思います。

🏌️♀️ギアも前向きの一歩に:

まとめ
- 後藤あい選手(2008年生まれ/兵庫・松陰高等学校2年)は、スカイレディスABC杯で史上7人目のアマ優勝。
- 住友生命Vitalityレディス東海クラシックで277.8ヤードを記録するなど、ドラコン女王の飛距離が魅力。
- 強風の中でも「ドライバーなら関係ない」と言えるメンタル、16番からの3連続バーディで流れをつかむ勝負強さ。
- 夢は「海外で活躍できるプロ」。しなやかで力強いスイングと、等身大の言葉が多くのファンを惹きつける。
後藤あい選手、本当におめでとうございます。 りなは、これからもずっと応援していきます⛳️🌸
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