こんにちは、りなです🌸
台風15号の影響で1日遅れの開幕となった「ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント」。
会場に集まった1,945人のギャラリーは、強風と大雨を乗り越えた空の下で、まるで「運命の36ホール」が幕を開ける瞬間を見届けました。
嵐の後に広がった青空

写真:楽天 GORA
朝の空気はどこか張り詰めていました。
短縮競技――たった36ホールで優勝者が決まる。
普段なら3日かけてじわじわと流れる時間が、この2日間に凝縮されるのです。
「今日は一打たりとも無駄にできない」
選手たちの目は、普段以上に鋭く、そして熱く輝いていました。
8アンダーの主役たち
初日を終えて、スコアボードの一番上に名前を刻んだのは――
荒木優奈、柏原明日架、稲垣那奈子。

写真:ALBA公式 荒木優奈

写真:ALBA公式 柏原明日香

写真:ALBA公式 稲垣 那奈子
揃って「64」。
わずか1日で8つもスコアを伸ばす大胆さと安定感。
短期決戦を迎えるには、これ以上ないスタートでした。
でも、この日の物語を一番彩ったのは、彼女たちだけではありません。
政田夢乃――弟との記憶を胸に

写真:GDO公式
政田夢乃がマークした「65」、ノーボギーのラウンドは、本人にとってシーズン自己ベスト。
ただの好スコアではありませんでした。
彼女の心には、先週の記憶がありました。
北海道での「ニトリレディス」。キャディを務めたのは弟・大成さん。高校では野球部、大学でゴルフを始めたばかりの彼にとっては慣れない仕事。
それでも、姉は彼に任せました。
「自分の感性を一番信じられるのは、弟だから」
結果は53位。それでも大きな学びがあったのです。
「ゴルフは自己責任」――その原点を、彼女はもう一度思い出しました。
そして迎えた今日。
13番パー5、残り220yd。彼女は6Iで刻み、90ydのウェッジでピンそば1mにつけ、バーディ。
続く14番パー3、4UTでアイランドグリーンを捉えて連続バーディ。
16番パー5ではPWで寄せてさらに伸ばす。
止まらない。
まるで昨日までの迷いを断ち切るように。
「自分で考えて、自分の意思でゴルフする。今日のラウンドはその証明になった」
会場に響いた拍手
政田選手が連続バーディを決めた瞬間、ギャラリーから大きな拍手が湧きました。
嵐の翌日に広がる青空の下で、その拍手はどこか祝福のように感じられました。
短縮競技は、一打の重みが桁違いに大きくなる世界。
彼女が掴んだ自信は、明日のたった18ホールでどんな物語を描くのでしょうか。
この大会の魅力
- 会場の特徴:アーサー王伝説をモチーフにしたデザイン。特に17番パー3の「日本一アゴが高いバンカー」は見逃せません。
- 歴史:1996年から続く伝統、近年は若手が躍動する舞台に。
- 昨年の勝者:竹田麗央(36ホール短縮で逆転優勝)。今年も短期決戦ならではのドラマが期待されます。

写真:GDO公式 17番ホール
まとめ
首位に立つ3人、1打差で追う政田夢乃と三ヶ島かな。
まるで小説のクライマックスを読んでいるかのような展開です。
短縮競技だからこそ、明日の18ホールは全員が優勝候補。
あなたなら、この状況でどう戦いますか?

私は…政田選手がもう一度「自分を信じるゴルフ」で笑顔を見せてくれることを願っています。
次回は最終日の優勝争いを、また熱くお届けしますね🌸
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